【事例】カウンセリング&コンサルティング

EAP対応<ケース1> ハラスメントが原因のメンタル不調

 

◆人事労務担当者様からの依頼

「半年前から疲労の色が見られるAさん(入社5年目、事務職)について。

定期健康診断で大幅な体重の減少、眩暈・立ちくらみといった貧血症状、睡眠不全の状態が判明した。
産業医からは1ヶ月ほど休職して休養に専念するのも一つではないかと言われたが、本人は断固として拒否。
会社としてどう対応したらいいのか。まずはAさんのカウンセリングをお願いしたい。」

◆カウンセリングの実施

Aさんが相談室に来られ、EAPカウンセラーが対面によるカウンセリングを実施したところ、

職場で嫌がらせを受けており、そのことが心身の不調を引き起こしていることが判明。

 

<<Aさんの主張>>

「先輩社員は自分にばかり仕事を押し付け、しかも仕事が滞るように仕事の邪魔をしてくる。

他部署の人に自分の悪口を言っているという話も聞いた。おかげで、余分に残業することになり疲弊している。

身体はしんどいが、こっちが悪いわけではない。なぜ休まなければならないのか。

嫌がらせする先輩社員の方をどうにかして欲しい。」

 

<<カウンセラーの見立てと対応>>

Aさんの心身の状況は休養が必要なレベルであるものの本人の意志を尊重し、

まずは休職せずに状況改善を試みることになりました。

先輩社員の言動は半年以上続いており、Aさんが失敗するように仕掛ける故意性が見受けられることも含め、

放置することで企業としてもリスクが増すことが伺えました。

Aさん自身は大事にすることを望みませんでしたが、企業として放置することのリスクや対応の責任を人事労務担当者へ説明することで納得いただきました。
更に、Aさんへは、リラクゼーション法などストレス対処の実践を促し、心身の症状の軽減を図るように支援しました。




◆人事労務担当者様への連絡とアドバイス(コンサルティング)

Aさんの承諾を得て、人事労務担当者へカウンセリングで得た情報やEAPカウンセラーの見立てをお伝えし、ハラスメント問題を放置した際のリスクと今後の対応についてのアドバイス(コンサルティング)を実施しました。

その中で、上司へもコンサルティングを行うことが決定しました。

 

◆上司に対するコンサルティング

Aさんの承諾を得て、上司へAさんが職場で困っている状況を開示し、業務の割振りや支援の方法を話し合いました。また、職場全体としてストレス過多になっていないかを確認し、ハラスメント加害者に対する理解の促進などを行い、マネジメントの改善を促しました。




◆その後の経過

<Aさんの変化>
約1ヵ月後に、人事労務担当者が状況を確認したところ、上司が業務分配にかかわるようになり、仕事の負担がだいぶ軽減されたとのこと。

先輩社員との関係は改善していないものの、あからさまな嫌がらせは減ったことと、仕事へ集中することで気にならなくなってきたと述べられました。

 

*ワンポイント*

ハラスメントの被害者は、その事実を会社へ伝えることで、ハラスメントがエスカレートすることや自身のキャリアに傷がつくことを恐れます。社外のカウンセラーが状況を聞き取ることで、社内では言い難いことを打ち明けてくれる可能性があります。


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