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[07] キャリアとメンタルヘルス


働く一人ひとりのキャリアとメンタルヘルス

「以前ほど、仕事へのやる気が感じられない」
「自分や家族の将来に対して、漠然とした不安がある」
「慢性的に、身体が重く感じる」
「肩こり・腰痛・頭痛がひどくなっている」

こういった状態を年齢のせいにしたり、気持ちの問題で片付けたりしていませんか? もちろん年齢からの症状による場合もありますし、自分自身ではどうしようもできないことも含まれるかもしれません。しかしこの状態を放置すれば、仕事への意欲が低下したり、生活上の問題も出てくる可能性があります。そうなる前に少し立ち止まって、自分自身のこと、周りのことを見つめてみてはいかがでしょうか。専門的な言葉でいうと、「キャリアの節目」に差し掛かっているサインと考えてみてほしいのです。


誰にでも訪れる「キャリアの節目」

キャリアの節目とは、仕事上での役割変化や大きな決断を強いられる出来事などをきっかけに「自分の働き方や生き方」についてじっくりと考えるタイミングを言います。昇進や昇格、異動といった仕事上の変化もありますし、結婚や子どもの誕生、親の介護などプライベートでの出来事もキャリアの節目になります。
つまり、キャリアとは、単に職歴や組織制度上のステップだけでなく、個々の人生における様々な経験の蓄積、思考や行動のパターンとしての「あなたらしさ」そのものなのです。そう捉えると、生き方や働き方の価値観、自分が持っている能力や特徴、情報や人的なネットワークといった活用資源が、自分らしいキャリアを構築する際のキーワードになります。
今の時代、不安定な社会情勢や市場動向の変化の中、漠然とした不安を抱えること自体が正常な反応と捉えることもできるでしょう。このような時代だからこそ、積極的なキャリアの節目の過ごし方を知ることが、仕事上のストレスとうまく付き合うコツでもあるのです。


キャリアの節目にはストレスがつきもの

キャリアの節目は、ストレスフルな状態でもあります。仕事上の役割の変化では慣れない環境や業務での成果が求められ、自分の時間を削ってでも周りの期待に応えようと必死になることもあるでしょう。また、これまで通りに頑張ってもなかなか成果が出なければ、無力感や罪悪感というネガティブな感情に追い込まれていくでしょう。
しかし、漠然とした不安や焦燥感は、あなた自身の中に「何かしら気になること」がある証です。何かしらの想いや理想とするイメージがなければ、気持ちの落ち込みや葛藤は生まれません。

キャリアの専門家に相談してみよう

とは言え、自分自身とじっくり向き合うことは、そう簡単ではありません。多忙で複雑な日常に追われ、自分自身のことを考える時間を持てない人がたくさんいます。また、日々、何とか仕事や家庭での役割をこなしている人に一人で今の状態や将来のことを考えてくださいと言うのも酷な話です。そういったときに頼りになるのがキャリアの専門家です。今の状況を理論に基づいて意味づけしたり、気になっていることを整理する枠組みを与えてくれたりします。
会社が契約するEAP(従業員支援プログラム)相談窓口では、精神的な問題や心身の不調しか扱われないと思われがちですがそんなことはありません。一人ひとりのキャリアの土台がしっかりすれば、仕事上での能力発揮にもよい影響があります。
ちょっとした気持ちのモヤモヤを放置せず、これはキャリアの節目なのではないかと積極的にとらえ、EAP相談窓口を上手く活用してみませんか。自分の足元と方向性を再確認することで、不確実性の高いこの時代をしなやかに生き抜くきっかけを得ることができるかもしれません。


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