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[12]職場を改善するアサーティブな人間関係


あなたの職場にこんな人はいませんか

人との関係を勝ち負けで考えてしまい、絶対に相手に負けていられないと思うタイプ。そのため、相手を見下すことで自分の優位を証明しようとしたり、相手の言い分や感情を軽視したりして、自分の要求を相手に押し付けようとする傾向にある。 自分の意見や要求ははっきり言うが、相手に「ノー」と言う権利・自由を認めない。周りは対立を恐れてビクビクしてしまうため、最初から意見を言うことをあきらめて耳をふさいでしまう。

⇒本人は言いたい放題だからいいでしょう。職場はストレスいっぱいです。




自分さえ我慢すれば良いと感じていて、自分の感情や要求をはっきりと表現せず、黙ってしまうか相手に譲ることを選択してしまう。相手の感情を害することや対立を恐れて、自分の感情にふたをしてしまうため、人間関係に波風が立つことはないが、不満を抱え込んでしまうためストレスをためやすい。 自分を常に卑下していて、ほめ言葉を受け入れられない傾向にもある。 また、曖昧で遠まわしな表現をしたり、自信のない態度をとったりして、周りの人をいらだたせてしまうこともある。

⇒職場にとっては好都合かもしれません。でも本人はボロボロです。

自分も相手も大切にするアサーティブなやり取り

立場や考え方の違う人々の関わりには、無意識のうちに人権を無視したコミュニケーションが起こっていることが明確になっています。大きく分けて上の二つのタイプがあると考えられています。ではどうすれば、職場にとっても、本人にとってもいい状態になるのでしょうか? 


他人を傷つけず、かといって自分もストレスを貯めない。あなたも相手も自分を表現する権利があるのです。これがアサーションと呼ばれる自己表現方法です。

自分も相手も大切にするアサーティブなやり取りでは、自分の考えや思いをなるべく率直に、正直に言ってみると同時に、相手の思いや考えを受けとめ、聴こうとします。ということは、自分の思いは相手から合意されることもあれば、されないこともあり、逆に、相手の要求に対して自分は賛同することもあれば、しないこともあるということになります。そこには、一時的に葛藤が起こる可能性があり、葛藤が起こったときは、互いを大切にして話し合いをし、相互に歩み寄ることをめざします。

アサーションとは、ものごとは自分の思い通りや相手の思い通りには進まないことを承知したやり取りであり、同意すること〝Yes〟からでも同意しないこと〝No〟からでも関係は始めることができ、合意の道を開こうとするやり取りです。

参考文献 平木典子『改訂版 アサーション・トレーニング—さわやかな〈自己表現〉のために』2009

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